仕事で物忘れが多い・記憶力が悪いのは大人の発達障害?

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物忘れが多く仕事でミスばかり・・・

物忘れが多く、仕事上でミスを連発してしまったり、物事の理解や判断に時間がかかると、作業効率も悪く周囲の人にも迷惑をかけてしまいます。また、こういった状況が続くと、仕事を辞めざるを得ない状況にもなりかねません。何よりも周囲に理解をして貰えず、心理的にも追いつめられてしまうことが最も辛いところですよね。

ただ、単なる「物忘れが多い」というレベルではなく、仕事や日常生活に支障を来すほどの記憶力の低下に悩む方は、大人の発達障害の可能性があります。

一口に大人の発達障害と言ってもADHDをはじめ、学習障害ASD(自閉症スペクトラム障害)などもありますが、特にADHDは、別称、注意欠陥・多動障害とも言われ、子供の頃から「不注意」や「衝動性」、「多動性」の3つの症状が強く現れるのが特徴の脳の機能不全による障害です。3つの症状の内、特に「不注意」は大人になってから継続する傾向があります。このため、集中力のなさが仕事のミスや効率の悪さにつながり、結果的に社会的に低い評価しか受けらなかったり、人間関係でも溝ができてしまい自信喪失につながるケースも非常に多く、深刻に悩んだ結果うつ病に進行してしまうケースも多く報告されています。

記憶力と発達障害との関係性

発達障害(ADHD)は、以前は子供特有の障害と思われてきましたが、近年では成人して社会に出てからADHDの症状に悩まされ、仕事や日常生活にも支障を来すようになり、初めてADHDを自覚するケースも増えています。

因みに大人のADHDは全人口の2.5%と言われています。子供の頃から落ち着きがなく、じっとしていることができないなどの多動の症状が特徴ですが、大人になっても40~80%の人がこの特徴を残すと言われています。

ADHDは脳の機能不全が原因で引き起こされる障害です。例えば、ADHDの人は前頭葉の血流量が健常な人に比べ少なく、情報を分解・統合・理解するなど行動や感情のコントロールをすることが苦手で感情的になりやすい傾向があります。

また、ADHDの人は記憶できる容量(ワーキングメモリ)が少ないので、1度に複数の情報を処理ができない他、ドーパミンやノルアドレナリンの働きが弱く、脳内の神経伝達が上手く行われないため、複雑な作業や複数の指示を出されると、その情報を処理できず、曖昧な理解のまま行動してしまう傾向があります。このため、自分で計画を立て、同時に複数の仕事をこなしていくことができません。

さらに、ADHDの症状の特徴として人の話を最後まで聞くことができないという特徴があり、コミュニケーションが円滑にできないため人間関係にトラブルを生じやすい傾向もあります。

仕事でミスをしない!物覚えをよくするための対策

仕事を覚える要領のよさは、もちろん先天的な性質ですが、後天的に見につけることも充分に可能です。以下に「ミスを減らし、要領よく仕事をこなすためのポイント」について紹介します。

こまめにメモを取る

物覚えが悪いのなら自覚して、仕事を教えてもらう都度メモを取る習慣をつけることが大切です。デスクワーク以外でも、常に仕事用スケジュール帳を携帯しておきましょう。

仕事の優先順位をつけ、何をするべきかをしっかり確認しておく

複数の仕事を依頼されたとき、まずは何からやるべきか優先順位をつけることです。また、仕事を一挙に最後までやってしまうのではなく、段階ごとに区分けをして、何をするべきなのかをしっかりと確認しておきましょう。仕事を早く仕上げても、ミスややり残したことがあると、後々大きなトラブルにもなりかねず、かえって時間の無駄遣いになってしまいます。

また、物覚えが悪くミスが多い人は、失敗したことだけに焦点を当て、また同じミスをしてしまう傾向があります。そこで、失敗をしたら「なぜ失敗してしまったのか」を明らかにして、二度と同じミスを繰り返さないよう、「失敗から学ぶ」姿勢も大切です。

ただ、やはり上記のようなADHDの症状に思い当たる節があるという方は、早めに専門の医療機関で受診されることをおすすめします。今まで悩んできた症状が、自分の性格のせいでなく脳の機能障害であるということを理解して、医療機関での適切な治療や、周囲にも適切な対処・サポートを受けることで症状も改善され、より充実した人生を送ることが可能です。

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