女性ホルモンが減少するとLDL(悪玉)コレステロールは高くなる?

コレステロールと女性ホルモンの関係

コレステロールと女性ホルモンというと全く無関係のような気がしてしまいますが、実はとても深いつながりがあるのです。

女性が更年期に入ると女性ホルモンが減少します、それによりほてりや動悸息切れなど様々な症状が引き起こされ、これらは更年期障害と呼ばれます。女性ホルモンが減少することで、それまで女性ホルモンにより守られていた体は様々な病気にかかりやすくなります。中でも動脈硬化などの生活習慣病はその代表格ともいえる病気です。

動脈硬化はコレステロールがその大きな原因となっていますが、女性は女性ホルモンが減少することで悪玉コレステロールが増加してしまうということがわかっています。

女性ホルモンの一つにはエストロゲンというホルモンがあります。卵巣から分泌されるホルモンでその働きは女性らしい体を作ったり、骨を丈夫にしたり、肌のハリを保つなど様々です。

その働きの中に「血液中のコレステロールの増加を抑える」があります。

悪玉コレステロールを肝臓に取り込まれて分解されますが、肝臓に取り込まれる際の受容体を増やすという働きがあり、分解を促進させているのです。コレステロールを分解するために女性ホルモンは働いていたのですね。

ピル服用・生理不順・閉経後はコレステロールが高くなる?

つまり女性ホルモンの分泌の減少したり、分泌が正常になされないとコレステロール値が高くなる可能性があるということです。

更年期以降は閉経し、女性ホルモン量が閉経前の1/10程度に減少してしまいます。なんと同年代の男性の女性ホルモン量より減少してしまうのです。
身体に与える影響が大きいことは想像できますよね。

生理不順は女性ホルモンの分泌のバランス崩れているために起こりますから、必然的にコレステロール値の上昇はついてきてしまいます。

ピルは避妊のイメージが強いですが、生理不順を改善したり、卵巣嚢腫、子宮筋腫を予防するうえでも効果の高い薬です。全世界で1億人以上が服用している薬ですが、効果の高い薬がゆえに副作用が出てしまう場合があります。その中に高脂血症高コレステロール血症があります。

それはピルに血液凝固機能を高める働きがあるためです。
怪我をして出血した時、血液が凝固して傷口をふさぎますが、その働きが体全体に起きることになります。怪我をした時ほどの凝固はありませんが、いわゆる血液ドロドロの状態になりやすくなってしまうのです。

女性向け!コレステロールを下げる方法

しかしピルを服用している場合も、更年期に入った場合も、予防をしっかりしていれば怖いものなどはありません。
自分の体がどう変化するのかをしっかりととらえて対処していけばよいのです。

重要なのは食生活です。閉経前やピルを服用していない時と同じように脂質の多い食事をしていると分解しきれずにコレステロール値が高くなってしまいます。

野菜や海草類の食物繊維を多く摂取すると、コレステロール値を下げることができます。
それは脂質と食物繊維を一緒に食べると、腸管内で脂質が吸収されにくくなるからです。

また、青魚に含まれるDHAやEPAはコレステロール値を下げる働きがあります。
1日1000mg摂取することが望ましいとされていますが、なかなか難しいものでもありますのでサプリメントを利用するのもよいでしょう。

マメ科の植物に含まれるイソフラボンは女性ホルモンと化学構造が似ているということは御存じの方も多いと思います。
つまり、減少してしまった女性ホルモンをイソフラボンで補うことができるのです。

ただしイソフラボンの摂取過多は乳がんや子宮ガンを引き起こすという報告がありますので、継続して摂取する場合は医師に相談するとよいでしょう。

閉経、そして更年期は女性ならば誰しもが必ず通る道です。
健康的に乗り切るためにも自分の身体と向き合ってまずは食生活を改善するようにしましょう。