糖質制限してるのにLDL(悪玉)コレステロールが上がるのはなぜ?

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糖質制限とコレステロールの関係

糖質制限とは血糖値を上昇させる糖質の摂取を制限することです。
もともとは糖尿病の方の食事療法として取り入れられたものですが現在はダイエットのための食事法としても注目されています。

糖質制限の食事とは糖質を含む米、麺類、パン、イモ類などの主食を抜くということです。果物に含まれる果糖を制限するために果物を食べないようにする方もいます。

しかし、エネルギーのもととなる糖質を極端に制限すると身体は危機的な状況だと認識してしまうことがあります。

肝臓では余った糖質を中性脂肪として保管することができますが、肝臓に貯蔵されるべき中性脂肪の量が激減すると体は体内の中性脂肪を肝臓に集中させ、中性脂肪の量が増加してしまいます

ところで人間の体内には中性脂肪、脂肪酸、コレステロール、リン脂質の4つがあります。コレステロールにはLDL(悪玉)コレステロールとHDL善玉コレステロールがあります。

LDLコレステロールは摂取した食物や肝臓で合成されたコレステロールですが、血液中に増えすぎると血管壁に付着し動脈硬化の原因となります。HDLコレステロールはそれらのLDLコレステロールを除去して肝臓に運び肝臓での分解を助ける働きがあります。

近年の研究により中性脂肪はLDLコレステロールと結託して動脈硬化を促進させてしまうことがわかっています。つまり、極端に糖質制限を行うと動脈硬化を引き起こす原因を作り出してしまうということなのです。

糖質制限してもLDLコレステロールが上がる理由

糖質制限をしているのにコレステロール値が上がったという話がありますが、実は珍しいことではありません。しかもLDL(悪玉)コレステロール値が上がってしまうのです。

その原因の1つは糖質制限による食生活の急激な変化によるものです。

糖質制限をすると主食を食べなくなるため、その分の空腹を肉や卵などのタンパク質やチーズやナッツ類を食べることが多くなります。糖質制限の食材として情報が流通していますから仕方のないことですが、これらの食材は実はコレステロール値を上げやすい食材なのです。

しかし、野菜中心にしているのにもかかわらずLDLコレステロール値が上がったという例もあります。糖質制限を始めた初期に一定の割合でこの症状が出るということがわかっていますが、正確な原因は解明されていません。

これについては海外でもたくさんの論文が出されています。
糖質制限食を継続すると体がその状況に慣れてコレステロール値が正常範囲におさまるという報告もありますが、心配な場合は一度医師に相談するとよいでしょう。

糖質制限せずにLDLコレステロールを下げるには?

糖質制限をしなくともLDLコレステロールは下げることができます。

そもそも糖質制限は糖尿病の方のために考えられた食事療法なのですから、ダイエットに効果的であるとはいえ、糖尿病ではない方まで厳しい糖質制限をする必要はないのです。

EPAはイワシ、サバ、サンマなど青魚の脂肪に多く含まれる成分ですが、HDLコレステロールを増やし、LDLコレステロールを減少させる働きがあります。脂肪に多く含まれますので魚の脂を保ったまま摂取できる調理法が向いていると言えます。マグロの刺身(トロ)であれば4切れ程度で1日の摂取量を満たすことができます。

またオレイン酸にもLDLコレステロールを減少させる働きがあります。オレイン酸はオリーブオイルに多く含まれ、成分の55~83%がオレイン酸であると言われています。独特の香りがありますが、実は和食にもあう油です。積極的に使ってみるとよいでしょう。

そして、ウォーキングやマラソンなどの有酸素運動は代謝を高め、LDLコレステロールを減少させることができます。

このように食事や習慣を少し変えるだけでもLDLコレステロールを減少させることが可能なのです。

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